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霊的動画批評第3回「ぱにぽにだっしゅ!」

クワッ!思わず第三の目を見開いてみたが、諸君らのバイオリズムはいかがだろうか。自分はここ最近すこぶる体調が悪い。たぶん老衰だと思うが、今日は孫が送ってくれたよもぎ餅を食べて早めに床に着こうと思う。

▼ところで巷には「サザエさん症候群」なる病があるのを諸君はご存じだろうか。日曜のサザエさんが始まる時間帯になると、明日から始まる学校や会社のことで憂鬱になるあれのことである。自分の場合は、早起きの老人が見る「おはようゲートボール」を見ている時点で既に憂鬱だった。ブラウン管の中でゲートボールに興じる死期の近い御爺様方を眺めながら、頭の中でいじめっ子の殺害方法ばかり考える新本格小学生であった。だが大人になり、決して自分がおかしいわけではないということを知った。現在小学生の読者も悩む必要などない。これは来週から始まる学校での様々な災害を予測して身体が拒否反応を起こしているのである。つまり「予知」(プリコグニション) の一種が働いていることに起因する霊的な現象なのだ。だがそのほとんどは単なる勘違いなので、ある意味、霊力が暴走していると言えよう。ダンバインイデオンなど、富野監督の作品を熟知している諸君なれば当然の如くご理解いただけると思うが、神秘の力は必ず暴走するそしてみんな死ぬ

▼今回紹介するアニメ「ぱにぽにだっしゅ!」も同じように霊力が暴走している。気を付けたまへ。タイトルを口にするときも覚悟せねばなるまい。「『ぱにぽにだっしゅ!』超いいよ。新房監督超クール。ソウルテイカーの時からあのスタイリッシュなカット作りに惹かれてたんだよ。ネコミミモ~ド☆」などと口にした瞬間、諸君らは「っていうか超キモい」のひとことで秒殺される。しかし、どのような仕打ちを受けても女性を恨んではならぬ。「ぱにぽにだっしゅ!」をキモいと仰る女性たちは本心からそう言っておられるわけではない。単に照れくさいだけである。嗚呼奥ゆかしいではないか。「ぱにぽにだっしゅ!」タイトルがなぜすべてひらがななのか考えて頂きたい。ひらがなは女性が発明した文字であった。女性性が宿っている。これは霊的メッセージである。ここには女性信仰の意志が秘められているのだ。平塚らいてうがこの時代に生きていれば「ぱにぽにだっしゅ!」を絶賛するであろうことは疑う余地もない。

▼話が逸れた。本来ならここで自分は、諸君らに霊力暴走を止める方法を伝授せねばならないのだが、原子炉から漏れる放射能の如き勢いで放出される超濃度の霊力を備えた「ぱにぽにだっしゅ!」はアニメ界の「もんじゅ」である。どうすることもできぬ。そのまま被爆せよ。有害物質にまみれた毒々モンスターや発電所で事故ったカゲスターなどの例をあげるまでもなく、この世界では酷い目に遭うと生まれ変わってヒーローになれる。諸君らも「ぱにぽにだっしゅ!」の暴走する霊力を浴び、霊的に進化して頂きたい。

面倒くさいのでアニメの内容は紹介しない。見れば分かる。欠かさず見よ。録画してエンドレスで見よ。

▼獲得した能力:〈アニメ批評力+5〉〈オーラ力+10〉〈破滅力+100イデ〉

(初出:QuickJapan)

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