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霊的動画批評第5回「アカギ」

▼アニメを心の目で霊的な角度から批評するこのコーナー〈霊的動画批評〉。担当の海猫沢です。前回、植物人間になりましたが、モロッコで性転換して乙女になりました。立派なツンデレになれるよう頑張ります。

新年の挨拶なんてしないんだからねっ! ほ、ほんとうよ! そんなもの私には必要ないんだから! 実にくだらないわ。そんなものを信奉しているような者は死ぬが良いわ。いい?だいたいお年玉というものがいけないの。決して私は去年の年収が200万以下だったから誰にもお年玉をあげなかったわけじゃないのよ……こういう古い習慣を疑うことから新世紀を始めようと言いたかったの……。そ、そんな目で見ないでって言ってるでしょ! どこ見てるのよヘンタイ! もう! 心臓刺すわよ。

▼今回とりあげる作品は『アカギ』。よ。そう『アカギ』と言えば、週刊少年マガジン連載(打ち切り)の超人気漫画『無頼伝涯』でおなじみ、福本伸行先生の代表作。何よ? 私のほうが詳しいのよ! あなたは黙って文章を読んでればいいの。あ、あなたの苦手な麻雀漫画だけど、大丈夫よ! ほら……ほぼ全般に渡って主人公が超魔術で人を騙すとこだから、麻雀を知らなくても楽しめるわ。ちなみに主人公アカギは天才なのに、たまに工場のラインでバイトしてるの。貧乏って嫌ね。

▼さてアニメ版よ。ふん……表面的には確かに問題ない作品ね。でもダメよ――これは連載を読んでるあなたに改めて言っておくわ――このコーナーはただのアニメ批評じゃない! 目的を見失わないで! そんなあなたはあなたじゃない! 私たちの目標はアニメを見ることじゃないのよ。セル画の遙か向こう。そこにある霊的なメッセージの啓示を受信することにあるの。

▼や……やだ、ちょっと昂奮しちゃったじゃない……もう!

霊障はオープニングに既に現れているわ。ここよここ、きゃっ! ば、ばか……近づきすぎよ! なんだか今日熱いわね……オープニング、アカギが昭和の街を歩くカット。ここよ……カメラはアカギをアオリ(ローアングルから見上げる角度)で捉えてる。いきなり間違ってるわこんなの! この人たち何も分かってない! 霊的に敏感なあなたなら分かるわよね? こんな当たり前のこと言いたくないけど……この漫画の原作者の守護霊が福沢諭吉だってこと……分かるわよね? その根拠はどこにあるのか、ですって? 呆れた! 原作漫画には、アオリのカットが99%存在しないのよ! これがどういう意味なのかわからないの!?  「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」ってことじゃない! この鈍感! もう! なんで気づかないのよ……目玉えぐるわよ! つまり、原作は下から見上げるアオリのアングルを廃して、あくまで登場人物と同じ目線、人間として同じレベルで画を描くことによって諭吉マニフェストを体現しようとしていたの。諭吉革命で諭吉民営化よ。それがアニメでは出来てないのよ!

▼諭吉からの霊的メッセージを知らせるため、あなた! 今日から一日100通制作会社に投書しなさいよ! あなたがするの! いい? わ、私もチョットだけ、て、手伝ってあげる……べ、べつに、アカギのことなんか、好きじゃないわ。あ!(落ちた生徒手帳からチラリとあなたの写真)み、見た!? 見てないわよね!!!ほっ……。

▼獲得した能力:〈アニメ批評力+20〉〈ボーナス+3ペリカ〉〈ツンデレ力+10万ツン〉

 

初出:QuickJapan


百舌谷さんを思い浮かべて読むがいいです。

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