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Life感想戦「”わくわくできる未来”を求めて」

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まいどです。
今回の番組はかなり広範囲にわたる話題が出てきて非常に刺激的でした。うーん、ボケ防止になるなあ……。
そんなわけでぼくの感想戦です。

・番組内で話したこと

最初のほうでコスメからサイボーグへの話題がでましたが、そこでぼくが紹介したのはこの本。

超人類へ!  バイオとサイボーグ技術がひらく衝撃の近未来社会『超人類へ! バイオとサイボーグ技術がひらく衝撃の近未来社会』
ラメズ・ナム (著), 西尾 香苗 (翻訳)

◎脳から脳へテレパシーのように思い(イメージ・音声・触感など)を伝える
◎記憶力を飛躍的にUPさせる
◎寿命を延ばすだけではなく、いつまでも若々しくいられる
◎肌の色をファッションのように一時的に変える
◎脳内シアター
性格・感情をつくり変える」「運動もせずに筋肉を増強する」「脳の記憶を外部に保管する」などなど、驚くべき先進事例・研究が次々とあげられる。

なんつー内容……ホリエモンなんかも好きだったはず。

こういうエンハンス系の話はかなり身近すぎて未来感があまりない。
ここ数ヶ月で読んだ未来本が二冊あって、

2100年の科学ライフ MITメディアラボ 魔法のイノベーション・パワー

「2100年の科学ライフ」ミチオ・カク (著), 斉藤 隆央 (翻訳)「MITメディアラボ 魔法のイノベーション・パワー 」フランク モス (著), Frank Moss (原著), 千葉 敏生 (翻訳) なのだけれども。
いまひとつわくわくしなかった。その理由っていうのは、むろんこっち側にあって、どうやらぼくは「未来」っていうのを「生活感無視で想像を超えたもん」だと思いこんでるらしい。我ながらこの想像力は古いと思う。
だって、もし過去にiPODとか見せられて、「すごく小さくて音楽が聴けるんだよ」っていわれても、だいたいの人は「??」ってかんじだったはずなんですよ。「はぁ?それでそんなに生活かわるか?」みたいな。でもプロダクトとして手に取れる形になってみると、超便利だった。
そう、まず「圧倒的に便利」という身体感覚が先に来きた。これはすごい。いや、ぜんぜんすごくない!すごくないんだけどすごい!オレのこれまでの未来感覚っていうのは、パックスパワーグローブとかに代表される、「なんかサイバーだけど不便なもの」だった気がする。

パックス・パワーグローブ

ところが最近の未来的なプロダクトってみんなけっこう直感的に便利なんだよね。うん。それがすごい。
人ってそんなにほしいものが明確じゃない。でもなにか漠然とほしいと思ってることは確かで、形をあたえられてやっとそれを再発見するというか。自分の欲望をだれかに形にしてもらわないと欲望できない(欲望とは他人の欲望である、じゃないけども)。

ヘンリー・フォードの言葉「何が欲しいかと顧客に尋ねていたら、『足が速い馬』と言われたはずだ」の強度はハンパねえな……と思ったです。

あとは、世界で最初の認定サイボーグ。ニール・ハービソンさんの話なんかをしました。この人です。

・番組でできなかった話「バイオパンク」

で、番組でできなかったわくわくした未来のはなしですが、最近ぼくがいちばんわくわくした未来関係の本はマーカス・ウォールセンの『バイオパンク』です。

これは「バイオパンク」という新しいムーブメントに関する本。
最初は、「遺伝子とコンピューターは似ている」というところから始まる。
コンピューターというのはプログラムされたコードの指示によって作動する。ならばコンピューター同様に遺伝子のコードを操作することで生命体への指示も人為的に可能になるはず!みたいな。
つまり、DNAをひとつのソフトと見なして、それをハッキングしようぜ!というわけです。
実際サーマルサイクラーやDNAシーケンサーが安くなってきて自宅でDIY生物学者増えてるよみたいな話から、さらにアマチュアの生物学者たちがなにしてるのか書かれている。
たとえば、DNAのレゴブロックのような「バイオブリックキット」を使って、遺伝子組み換えテクニックを競うiGEMっていう大会があって、そこで学生チームがDNAパーツを組み合わせて、まばたきする細胞とか、バナナの香りのする細菌、砒素を検知するバイオセンサーとかを作ったっていうんですな(ここらへんは「土蔵」でも書いたので詳しくはそっちを)。
将来は全世界のアマチュア生物学者たちがクラウドによって新型の病原菌の遺伝子配列の解読を行い、ワクチンを開発するとか。そういうことを目標にしている。
前のLife、「ゲームと社会設計」、(補足)でも出てきた話なんですけど、FoldITというタンパク質の構造解析をゲームにしたら10年説けなかったものを素人が10日くらいでといちゃうという、ああいうのにもリンクする話。

このバイオパンクの思想はいわゆるDIY精神に通じていて、ジョブスやゲイツがガレージでパソコンを作り上げたように、自宅のガレージでバイオ研究をして新しいイノベーションを可能にしようというわけ。
いろいろなことがかかれていて超アツい。
偶然なんですが、ちょうどこの本を編集したNHK出版の松島さんがスタジオにいらしていたので、番組終了後にこの本の話をしたんですが、「あの本は出すのが10年早すぎた」と言われているらしいです(笑)

八代先生にもちょっと話を聞いてみたんですが、やはりあそこに書いてある未来はまだ遠いようで。うむー、でもそのくらいのほうが未来っぽくていいよ。

・DIYの拡張

坂口くん新政府を見に行ってわくわくした、というのがうまく伝わらなかったんですが(オウムを引き合いに出しちゃったんで誤解されてしまったかも……)。あれはつまり、DIYも来るところまで来たな!という感じなんですよ。
テクノロジーが加速すればするほど人間が一人でやれることが増えてきた。その究極として国っていうのは面白い。
坂口くんの新政府ってたぶんDIYの思想の究極なんですよ。あれは組織じゃなくて、DIY的ななにかで、ドイトとかコメリとか、そういうホームセンターで集めたもので国を作ろうみたいなことだとぼくは思っていて、どれほど外から組織や集団に見えようと、おそらく彼はそれを認めないだろうし、実際その感覚っていうのはぼくにも共感できる。
基本的に、協調性ないしめんどくさいことが嫌いな人間は、集団なんて一番面倒なことはしたくない。だから必然的にひとりで勝手にやることを好む。その結果として、MY国家だったりするのは面白い。
かつては大企業やチームがなくては不可能だったことが、誰もが気軽に一人でできる。
これはすごい可能性だ。

この話って、そのまんま

  『MAKERS―21世紀の産業革命が始まる』

につながってくるんだけど(ちなみにこれもNHK出版の松島さんの担当した本、以前この記事で紹介したBORN TO RUNも松島さんなんだよな……)。でもぼくがこういうのやったら……続くかなあ……ていうかみんな、やれるのかな。どうなんだろ。こういうのって、せどりとかと同じで、暇人の怠け者で、だらだらやるのが好きな人には向いているかもしれません。

そういう時流を象徴しているのがこの本

 『月3万円ビジネス』かもしれない。読んでみたんですが、これってずっと前からあったようなスキマ産業のカタログっぽい。紹介されているものが、どれもあまり新しくはない。
だけど、それにエコなどの今風の思想をのっけることによって温故知新的な見せ方をしている。
実感としては月3万ならなんとかなるかなーという気にさせてくれます。

現実に、先日ぼくがとある島にいったときの話。
そこのおじいさんに島の空き家に住まないかと誘われたのですが、家賃を聞いて驚いた。
6部屋くらいある和風の平屋が月に1万円くらい。
年間だいたい12万です。
さすがに都会に住んでるのがばかばかしくなります(もちろんAmazonは使えるのでそれほど不便ではない)。
ここで月三万円ビジネスをやっていくというのはかなり現実的かもしれないなあ。などと思ったり。

・その他の未来

個人的な仕事がらみだと、中村航さんと中田永一さんが、芝浦工大の研究室とすすめている「物語作成支援システムの構築」に期待しています。
これは今月、試作品を見に行く予定です。

ということで、今回もスタッフおよび出演者みなさん、リスナーのみなさま、どうもありがとうございました!次回は年末の文化系大忘年会でお会いしましょう。

世界が認めたエスプレッソ

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