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デビュー作『左巻キ式ラストリゾート』復刊のお知らせ

「どうしてペンネームが海猫沢めろんなんですか?」ときかれることが多い。
なぜ、ぼくの名前が海猫沢めろんなのか。
海猫沢めろんとは一体何なのか?
たぶん10年前からぼくを知っている人ならわかっていると思う。

海猫沢めろんとは、実はデビュー作『左巻キ式ラストリゾート』のなかの登場人物のひとりである。
つまり、「海猫沢めろん」とは架空のキャラクターなのだ。
そして、架空のキャラクターが書いた小説こそ、この『左巻キ式ラストリゾート』だった。

左巻キ式ラストリゾート―ぷにふごEX (パンプキンノベルズ)

Amazonでみたことがある人はわかると思うが、この作品は現在絶版だ。
ぼくがそう決めたのだ。
売れなかったわけではない。完売した。多くの読者に読まれるなんてうんざりだった。消費される小説なんてクソ喰らえ。そう思っていた。

時は2004年、ゼロ年代文学の嵐が吹き荒れていた。
当時、ぼくは無名で、わけのわからない愛憎にまみれていた。なにもかもを憎んでいた。それでもなにかを愛したいと思っていた。すべてが最低ですべてが最高だった。そういうなけなしの青春をつぎこんだのが、この作品だった。

それがこのたび星海社から復刊されることになった。

左巻キ

左巻キ式ラストリゾート (星海社文庫) ¥ 745

装丁と中のイラストは鬼ノ仁さんがすべて書き下ろしてくださっています。
もちろん、親本のDTPデザインのギミックも小口まで再現されています(当時は自分でやったのですが、今回はプリグラフィックスの川名さんにお願いしました)。
巻末の解説は東浩紀さんです。非常に読み応えがあるゼロ年代論のような、ぼくへのエールのような、とてもエモい文章になっており……実は読んでちょっと泣きました。
6月10日発売です。
部数の関係で地方の書店にはほとんど入らないと思うので、Amazonでのご予約をおすすめいたします。

詳しくはまた発売されてからということで。

 

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Posted in その他, 仕事, 告知, 小説, 書籍.

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