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感傷ベクトルに取材しました

クイック・ジャパン 103

 

クイック・ジャパン103号で「感傷ベクトル」さんのインタビュー記事を書かせていただきました。

感傷ベクトルとはなんぞや?
これを見れば話は早い。

[youtube]http://youtu.be/PYU1t2d9KVA[/youtube]

マンガと音楽を同時に創作する次世代ユニットです。インタビューしたところ、根っこにあるのはアニメ、ゲーム、マンガ、映画、00年代以降に氾濫したカルチャー。今のメインストリームであるニコ動との距離感がとてもおもしろくて、非常にぼくも共感を覚えるところがありました(世代はかなりちがうんだけどね)。


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音楽とマンガの2ジャンルを越境して表現活動をおこなう〝デジタルネイティブ世代の申し子”、それが感傷ベクトルだ。以前からオフィシャルサイトでマンガと音楽を連動させた作品『シアロア』を発表し、人気を集めていたが、この度そのコミックが集英社から、音楽がビクター・スピードスターレコーズから、発売されることとなった。そこで本誌では、この機会に、感傷ベクトルのメンバーに自己分析を依頼することにした。

クイック・ジャパン 103

 

各コンテンツ紹介

クイック・ジャパン vol.103(2012.08)
8月13日(月)発売  900円+税

クイック・ジャパン vol.103(2012.08) コンテンツ一覧

Contents
【FEATURES.1】
独占密着30日指原莉乃、博多へ。

◆第1部「 へたれ」じゃない。「へこたれ」ない人─6月下旬~7月中旬
◆スペシャルグラビア「A restart in HaKaTa」
◆第2 部 移籍から1ヵ月後に語られた本音 14,000 字インタビュー
◆第3 部 指原莉乃の未来を照らす3つの証言─ 7月下旬

【FEATURES.2】
ポップカルチャーとポップスを中継する新世代のプレイヤー/プロデューサー
前山田健一=ヒャダイン 徹底解剖
◆論考 80年代生まれが始める、次世代の娯楽
◆インタビュー前編 前山田健一が音楽家を志した理由
「9. 11 テロに遭って、初めて将来を考えた」
◆インタビュー後編 修業時代、ニコ動との出会い、そして現在
「 大声で叫んだもん勝ちだって、最近気付いた」
◆プロデュース&共同制作した6 組が語る前山田健一
◆7.11 Base Ball Bear TOUR 新呼吸 スペシャルゲスト出演密着レポート!
◆前山田健一が選んで語る カテゴリ別楽曲ビギナーズガイド
◆楽曲制作の秘密兵器 噂のヴォイスレコーダー聴かせてください

【FEATURES.3】
もいろクローバーZ
◆独占フォト「ももクロ夏のバカ騒ぎ Summer Dive 2012 Tour」
◆ツアー追跡ドキュメント~成長の記録~
◆ライブ打ち上げレポートin 博多

【REPORT】
◆joy 天田優子(Vo/G)
新たなる歌姫の肖像
◆感傷ベクトルをつくったものと、感傷ベクトルがつくったもの
◆amazarashi ×花沢健吾
◆『 たりないふたり~山里亮太と若林正恭~』
山里亮太と若林正恭があなたに教える「 たりない」流 現代サバイバル術
◆対談 後藤まりこ×森山未來
決別できなかった音楽という片割れ
◆『 ド ラゴン青年団』監督鼎談 上田 誠×三木孝浩×松居大悟
最注目監督たちが描いたファンタジー状態の日本
◆カクバリズム創立10周年 社長・角張渉の心意気。
◆SILLYTHING 成田大致 破天荒すぎる全野望激白!
◆『エウレカセブンAO 』2012年のリアルを語るロボットアニメ

【REGULARS】
◆石川直樹「 風の中へ」 第3回 2012.6.1- 7.31
◆九龍ジョー「 迷子都市徘徊日記」 第2回
◆中村 珍 「誰も懲りない~ありふれた家族百景~」 最終話
【COLUMN】
◆ムジナ
Ranking/Report/ Studies/ Interview/ Music
Comic/Movie/ Book/ Live/ etc.

【FROM EDITORS】
レターズ/バックナンバー/寄稿者紹介/編集後記

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霊的動画批評まとめ

そんなわけで、クイックジャパンに連載されていた霊的動画批評の掲載が完了。当時のことを思い出しても、貧乏すぎて毎日パンの耳を食べていたとか、デイトレードで壊滅的な経済的損失を受け、そろそろ家がなくなってやばいとか。あまり今と変わっていません。まとめて見たい方は以下で。

http://uminekozawa.com/category/売文保存庫/霊的動画批評/

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霊的動画批評最終回「デモンベイン」

▼悠久の太古、この地球には忌まわしき旧支配者が君臨していた。彼らは神秘の力とその忌まわしき姿ゆえに封印され、いつしか魔道書の内奥に秘密として語られながら、邪神として畏怖される存在となった。だがしかし、彼らは未だこの地球の支配権を奪還せんと復活のときを待っている……。20世紀最悪の恐怖小説家HPラヴクラフトの作品に端を発する「クトゥルー神話」はこのような妄想から始まった。だがしかし……私は知っている。これが真実であるということを!くわっ!読者諸君目覚めよ!アニメを心の目で霊的な角度から批評してきたこのコーナー〈霊的動画批評〉だが、もう時間がない。今月よりあのクトゥルーアニメ「機神咆吼デモンベイン」が始まってしまった。こんなにも早くやつらがこのコーナーに気づくとは!

▼手短に話をしよう。実は自分は並行宇宙からやってきた海猫沢めろんの同一存在である。読者を戦士として目覚めさせるため、このコラムを開始、サブリミナルで覚醒言語を散りばめておいたのだが、どうやら先にやつらに見つかってしまった。各自あとでアナグラムやフィボナッチ数列を駆使しコラムの秘密(めろんコード)を解明してほしい。

▼アニメ「機神咆吼デモンベイン」の舞台は科学とともに魔術理論が進歩した世界。魔導技術の進歩によって繁栄を極めたアーカムシティは、凶悪な大魔術師率いる犯罪結社ブラックロッジに脅かされていた。そこでアーカムシティの守護者・覇道財閥は、邪悪な力に対抗すべく、超魔術ロボデモンベインを製造。いろいろあってかっこいいヒーローがそれに乗って戦うという、そんなかんじのストーリー。もちろんこれがそのまま真実なのは疑う余地もない。宇宙人の事実をいつまでも隠している米国を見れば分かるように、真実はフィクションによって隠蔽される。

▼ところであらすじでは書かれていないが、デモンベインのヒロインはあの、伝説の魔道書「ネクロノミコン」なのである!おお……なんということか、クトゥルー神話の生みの親であるラヴクラフト先生も草葉の陰から歯噛みしてこの状況を見守っておられることであろう!まさか極東の果てがこんなことになろうとは!命がけで邪悪な魔道書の存在を明らかにしたラヴ先生の努力が水の泡である!いまや邪悪なる教義を信奉する邪教信者どもが秋葉原で胎動しつつある……自分は彼らと戦うためラヴ先生の一番弟子としてこのコーナーを続けてきたというのに無念!いあいあ!ふんぐむるなう!あにめ!もえもえ!ひゃはははははぁっぁ!きき気づかれてしまった!見てるんだろ!おまえ!おまえらだよ!こっち見るんじゃねえよ!!!外宇宙から巨大な原色髪の萌えキャラがオレの脳味噌の皺の間に入り込み現実を操作しているっ!バーチャルリアルリアリテイィ!やっぱりそうか!クィックジャパンとかって最初から誌名がおかしいと思ってたんだよ……クィックでジャパン……早い日本……早いといえばシャブだろ……シャブ日本ってことだろ。知ってたよ知ってたよ……もちろん。日本をシャブ漬けにするつもりか。そうなんだろクィックジャパン!この原稿も載せないつもりなんだろ!そう簡単にオレを殺せると思うなこんなヘボコラム書いてるからってばかにすんじゃねえオレだって魔道書くらい持ってるんだよああ?疑ってんのか!これだよこれ!現代の語り部Yoshiによって記された究極の魔道書『Deep Love』……「ネクロノミコン」なんてメじゃねえんだよ……もちろん鬼械神だって召喚できるぜ……名前?名前か……「パオ」だよ……犬だからって侮ると痛い目に遭うぜ!どっからでもかかってこいよ!か、かかってこい!オラ!緑色に光ってんじゃねえぞコラァ!見てろよ、いまからこいつを電子メールだ……いくぞ……行くぞ電子メール……これで明日の新聞おまえらのこと載っちゃうぞ……そう゛ぉうえう゛ぉうびぃいば

※この原稿が送られてきた後、めろん先生の自宅が火災で焼失するという事件が起こりました。現在先生は行方不明です。担当者が警察に届け出を出しておりますが、心当たりのある方は編集部までご連絡ください。なお、緊急事態につき連載は今回で終了とさせていただきます。短い間の応援ありがとうございました。

 


初出:QuickJapan

みなさん応援ありがとう!呪う!

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霊的動画批評第6回「かしまし」

▼アニメを心の目で霊的な角度から批評するこのコーナー〈霊的動画批評〉。今月紹介するアニメは巷で話題の性転換萌えアニメ「かしまし」であります。前回モロッコで性転換して乙女になった海猫沢ですが、またアレを付けました。ミシェル・ウエルベックの『素粒子』なみにジェンダーレスです。

▼「かしまし」は裏山に落ちてきた宇宙船にぶつかって衝突死した少年が、気づくと宇宙人の力で女になって蘇生していた。という、リビドー丸出しのオタク中学生が見た夢のような、わけのわからないアニメなのですが、ここに少女二人との三角関係がからみ、複雑怪奇なラブコメへと発展していきます。が、そんな表面的なことはどうでも良い。霊的に見ると、この作品は大変重要な霊的進化を促すメッセージに満ちている。独自調査で突き止めたその事実をここに公表しよう。

▼とある土曜のことだった。自分は友人であるゲイのカップルと一緒に新宿で食事をすることになった。和肉を食い、ほろ酔いになった彼らはおもむろにこう言った「ねえ、めろんちゃん、せっかくだし二丁目へ行ってみない?」吹き出る冷や汗。こいつ……超能力者か。なぜカミングアウトしていないのに分かったのだ……内心の焦りを隠し震える声で「べ、べつに自分はゲイではありませんが……ま、まあ一度くらいなら行ってみようじゃないか」そして自分はついに二丁目デビューを果たした。

▼初めて行く二丁目は妙に違和感がなかった。なんとなく似たような格好をし、それとなくオーラを出しているゲイの人々。ゲイ用にカスタマイズされたショップ。そこら中で偶然出会った知り合いが久闊を叙し、ジャーゴンでなにやら語り合っている。アキバのデジャヴを感じる……。昔からオタクとオカマの類似性の高さを指摘している自分であるが、実際に目の当たりにした異文化の接点に感激。そして連れて行かれたお店はカウンターとカラオケを備えた小さなマンションの一室だった。「あら。いらっしゃ~い」何の疑問もなくゲイとして扱われていることが気になったが、まあそれはおいといて。数時間後に何か違和感を感じた。さきほどからカラオケを歌い始めた店員のセレクトに偏りがある。「残酷な天使のテーゼ」「輪舞-revolution」「檄!帝国華撃団」全部アニメ、しかも微妙に古い。カウンターのオカマが、夢枕獏の小説のようにニヤリと壮絶な笑みを浮かべて「いいもの見せてあげるわ」と背後の棚から取りだした写真――自分はそれを目にした瞬間、雷のような霊的啓示に撃たれ、未知の動物にかじられて喜ぶムツゴロウさんのような快感に打ち震えた。

▼そう。そこにはオカマとかしまし原作者であるあかほり先生がツーショットで……やはりそうだったのか……(編集部注:カウンターで飲んでるだけの写真です)「かしまし」は二丁目文化とオタク文化が霊的に融合して産まれたハイブリッドアニメであり、ゲイ文化を広めるための福音だったのだ!考えてもみよ。普通にかわいい男子に萌えても、社会的常識に阻まれて公言をはばかられる。だがその男が肉体的に女子になってしまえばどうだ。たちまち萌えの嵐!しかし!ちょっと待っていただきたい。あなたが萌えているはずむ君(性転換した主人公です)は果たして男なのか女なのか?

▼近代においては、性差とは身体の差異である。が、しかし萌えを高次の精神的活動とするならば、肉体など関係ない。ここにおいて精神の上位性が見られる。ということは肉体が女になろうが関係なくはずむ君は男なのである。つまり、なんにせよはずむ君に萌えてしまったあなたはある意味深層心理でゲイへの素質を秘めていることに他ならない!さあ「かしまし」を見てなにか妙な気分になってしまった諸君!カミングアウトせよ!ブロークバック・マウンテンを越えてアキバと二丁目を繋ぐ架け橋となれ!あとスピーカーから粘性を帯びた百合色の液体が噴き出しそうな、ゆかりん、堀江由衣、植田佳奈のネットラジオも聞き逃すな!世界はもう狂いはじめている!性別というシステムを破壊せよ!アナーキー・イン・ザ・かしまし!めろん先生は両刀です!

▼獲得した能力:〈アニメ批評力+10〉〈映画批評力+10おすぎ〉〈ゲイパワー+30フォー〉


初出:QuickJapan

今思うとこのアニメは「男の娘」をこの時点で先取ってたね。

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