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Life感想戦「フィジカルの逆襲」

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TBS文化系トークラジオLife、前回のテーマは「フィジカルの逆襲」。
実はeスポーツにも触れる予定だったのですが、途中でちょっとうむーという感じになって、結局は触れなかったわけですが、それについてすこし。

・eスポーツとはなにか?

エレクトロニック・スポーツ(英: Electronic sports)は、複数のプレイヤーで対戦されるコンピュータゲーム(ビデオゲーム)をスポーツ・競技として捉える際の名称。e-Sports(eスポーツ)と省略した形で使われることのほうが多い。高額な賞金のかけられた世界的な規模の大会などアマチュアから年収1億円を超えるプロ・ゲーマーも存在するプロチームやプロリーグも多数あり、世界のeスポーツ競技人口は5500万人以上となっている。特に『League of Legends』や『スタークラフト2』はプロフェッショナルスポーツとも認定された(プロアスリートビザを発行した)――wikiより

eスポーツとは要するに「ゲーム大会」です(主に海外)。ぼくの世代だとハドソンのゲームキャラバンとかありましたが、あれもある意味でeスポーツです。ただ、海外のゲーム大会は賞金が出るのでプロが成り立ちますが、日本のゲーセンで賞金を出すと法律的にマズイのでできません。ゲーセンじゃないところでは出ます。

eスポーツは主にオンラインでできる対戦型ゲームを競技種目とします。日本はいまいちですが海外ではネットの普及とともに盛り上がり、年々プレイヤーやギャラリーが増えています。具体的にどんなゲームで勝負するのか。スポーツというからにはサッカーとか野球なのか?いやいや、今一番遊ばれてるのはLOLです。このゲーム、世界7000万人の人がプレイしています(すごすぎる……)。チームを組んでタワーを奪い合うというRTSと言われるジャンルのものです(詳しくはここ読んでプレイしてみて。英語だけどなんとかなる)。日本ではゲーセンにあるLOVが同じジャンルのゲームです(ちなみにLOV……味方と敵を認識する赤と緑が色弱の俺には見分けがつかず、初心者レベルで断念しました!青と黄色とかにしてください!)。
よくわかってない40オーバーのオッサンゲーマーは、アタリのアーケードゲーム「Gauntlet」を難しくしたやつだと思えばよし!(ますますわからねえ!)

さて今回、フィジカルの逆襲、という流れのなかでeスポーツにふれたいけど、ムズカシイなーと思ったのは、

・eスポーツはフィジカルなのか
・「スポーツ」という名称

まず前者のほう。確かにeスポはフィジカルなんです。
LOLの世界は入れ替わりがはげしく、反射神経や操作能力が如実に反映され、30歳をすぎればもう現役でいるのが難しい世界なのだ。
しかし、やってることはゲームです。ゲームをフィジカルととらえるか……そこがむずかしい(eスポーツはメンタルスポーツとも呼ばれることがある)。これが、今回話題としてとりあげようとしたとき「うむー」となってしまった部分。
あと、いわゆるeゲームのプレイヤーは「家ピコ」(家でピコピコゲームしてる人)と呼ばれてて、どっちかっていうとゲーセンに足を運んでる人のほうが、フィジカルっちゃあフィジカルなんですよ(なのでミカドの店長さんに来ていただいたわけです)。歩くし!両替とかしないといけないしな!

そしてさらにぼくがうーんと思うのはこのeスポーツという名前。
前述したようにeスポーツは「ゲーム大会」です。でもなぜ「ゲーム大会」と言わずに「スポーツ」というのか。確かにスポーツは競技という意味があるので別に使ってもかまわないし「モータースポーツ」があるんだから「eスポーツ」も、べつにいいかも知れない……それでもなにか違和感がある。ゲームというサブカルチャーが、クリーンで健全なイメージを装うため「スポーツ」という言葉を使ってる!という気がしてならないんですよ!(注:あくまで個人の邪推です!)ていうかあとアミューズメントスペースってなんなんだよ!?ゲーセンはゲーセンなんだよ!カツアゲされて人は大人になるんだよ!ふぉおおお!……というようないろいろな複雑なことを番組内で説明していると、本編とはまったく無関係な話になりそうなのでeスポーツの話はしませんでした。

というお話でした。

そんなわけで月末のイベントでまたお会いしましょう。
ゲームとはうってかわって、ジャンル横断的に小説の話ができるのは楽しみです。
ラジオ聞いていない、ただの本好きの老若男女にとっても面白い話をしますんで、ぜひぜひ参加してくださいね。

I LOVE eスポーツ!俺はかつて毎日エロゲを14時間プレイするeアスリートだった!(残り10時間は睡眠です)プロアスリートビザください!マジで!

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文化系トークラジオLife『1995年』読書会~オタク分科会報告

1995年 (ちくま新書)

去る2013年11月24日(日)に紀伊國屋書店で速水健朗『1995』の読書会が開催されたよ!

イベントは、

音楽分科会    :長谷川P(@Life954)矢野利裕(@yanotoshihiro)
オタク分科会   :海猫沢めろん(@uminekozawa)
女子分科会    :西森路代(@mijiyooon)
テクノロジー分科会:仲俣暁生(@solar1964)
政治経済社会分科会:斎藤哲也(@saitoshokai)速水健朗(@gotanda6)

に分かれてワークショップ形式で行われたんだけど、今回はその報告。
特にぼくの担当していたオタク分科会を中心につらつらとメモ。

■95年といえばアニメ史的なメイントピックは当然エヴァ……になるかと思いきや……。

まずはメンバー各人に名前と現在と当時の年齢、出身地などを聞きつつ当時のコンテンツとか状況をヒアリング。ちょっと時間が足りなくて全員には回らなかったのが残念だけど、メモ画像と書き起こしは以下。
1995

—————————
▼田中さん28歳/当時10歳
アニメはエヴァの印象が強かった。当時、学校にコンピューター室があり、そこで
ネットをやっていた。カードゲームはまだなかったような気がするので、ゲーム――特に小学生だったのでポケモンやってた。このころにアニメと音楽のタイアップが増えてきた印象。

・マンガ スラムダンク JOJO4部
・アニメ 天地無用スレイヤーズ NINKU りりかSOS 96年にナデシコ
・ラノベ オーフェン あかほり 爆裂
・ゲーム ときめも スト2 バーチャ クリスマスドラクエSFC ポケモン全盛

平田さん30歳/当時12歳 秋田出身
テレ東が映らなかったのでリアルタイムではエヴァみてない。オタクがはずかしかった時代。イチローにあこがれつつもゲームをやる小学生。ノストラダムスがリアルだった。飯野賢治が時代の寵児に。

・ゲーム クロノロリガー ロマサガ3 フロントミッション ドラクエ6 Dの食卓
・アニメ 劇場版攻殻機動隊
・マンガ MMR Vジャンプ うしおととら

吉田さん31歳/当時12、13歳 岩手出身
岩手でも都会のほうに住んでいた。フロッピーディスクからCDRに……の時代。

・ゲーム ときめも オウムのパロゲー エロゲ(ナンパ フラッシュゲーム
・アングラネット ラジオ伊集院 声優(女性
・アニメ スレイヤーズ エヴァ マクロス7

・?さん32歳/当時14歳 愛媛
愛媛ではエヴァはやってなかった。高校になってから話題に。2年のタイムラグがあった。BSを見られる人がエライという風潮。バスケットブームで、NBAやスラムダンクが大流行していたが、当時は帰宅部。古本屋が増えてきたころだったので、昔の漫画をよんでた。古本屋戦国時代。ゲームも流行っていたが、中2の小遣いでは買えないのでもっぱら中古漫画。

・ゲーム クロノトリガー
・マンガ Drスランプ キャプ翼

▼小川さん34歳/当時16歳 広島県
ガンプラにハマっていた。ガンダムWは主人公がテロリストという時代を反映したものに。特撮はジェットマン。ガメラ。バーチャ流行。バーチャ2が200円時代。AM2研がアツかった。ブンブン丸 池袋サラ 新宿ジャッキー。

・ゲーム バーチャ ときめも PS同級生 野々村病院の人々 脱衣麻雀スーチーパイ
・アニメ なでしこ エヴァ以降 ガンダムW

▼井沢さん37歳/当時19歳
圧倒的に「ときメモ」ギャルゲの時代。美少女。メディアミックス全盛期。
—————————

なるほどー。こうして見ると年代と場所でいろんなズレがあるものだ。
当時のぼくは20歳で大阪の専門学校に通ってたんだけど、年あたまに地震が起きたときのことはよく覚えている。交通機関が麻痺して通学できなくなったので、その年、大阪に引っ越した。1995なにがあったっけなあ……(めっちゃ忘れてることがあると思うけどな……思い出せねえよ……)。個人的に独断と偏見で勝手にまとめてみた。

■ゲーム

ゲームにとって90年代は黄金期だ。
セガサターン、プレステ、スーファミ、バーチャルボーイ、ニンテンドー64。そのなかでも(俺的に)特筆すべきはセガサターンのエロゲハード化。95年の「スーパーリアル麻雀PV「アイドル麻雀ファイナルロマンス2「アイドル雀士スーチーパイRemix」「スーパーリアル麻雀グラフィティ」(エロ雀ばっかり!)を皮切りに、96年には「野々村病院の人々」が発売されて話題になった。
PCではエルフの「同級生2」「遺作」などがヒット(前年に「ドラゴンナイト4」というループものの先駆作を発表していることにも注目)。96年からはLeafが「」「痕」「To heart」。F&C「Piaキャロットへようこそ!!」、エルフも「この世の果てで恋を唄う少女YU-NO」など、美少女ゲームの名作が次々に出現。
コンシューマーでは、なんといってもプレステ版「ときめきメモリアル」ときメモは前年PCエンジンに発売されているんだけど、かなり品薄でPCエンジンCDロムロムというマイナーなハードゆえにイマイチ普及しておらず、プレステ版の登場によって爆発的にヒットとなった。バーチャが流行。格闘ゲームの時代が始まる。ポリゴンやCG技術が新鮮だった。とくに「Dの食卓」は3DCGによるホラーアドベンチャーとしてヒット。飯野賢治を時代の寵児にした。RPGは「クロノトリガー」が話題。これはFFの坂口博信とドラクエの堀井雄二、キャラデザに鳥山明を迎えたドリームチーム。のちのスクエニ合併とつながっていく。「時間もの」としてもよくできていた。
個人的にはスーファミの「フロントミッション」発売。これはハマッた……超やった。
コアなところだと、ネットでオウムのパロディゲーム「地下鉄サリンゲーム」などが発表され、これは不謹慎ゲームと呼ばれた。
フロッピーディスクが消滅し、CDRへ……メディアの移り変わりを象徴している。

■マンガ

マンガはあまり印象にないなあ。バスケットブームで「スラムダンク」がヒット。ノストラダムスの預言の1999年が近くなり、世紀末感で「MMR」かなりのリアリティを持って受け入れられていたという証言アリ。さらにブックオフが全国に増え始めていたのもこの頃。それぞれの地域にあった古本屋としのぎを削る古本屋戦国時代に(うちの田舎も激戦区でした)。一冊100円前後でマンガが買えたので、子供の娯楽としてはありがたかった。今って、音楽は、ニコ動やネットによって時代順に音楽を聴くという教養的な史観が消失して、時代とか影響関係を意識せずに聞くっていう並列化が起きているけど、もしかしたら、マンガにおいてはブックオフがそれを引き起こしていたり……しないのかな? このころ印象的なマンガは、「地獄先生ぬ~べ~」「るろうに剣心」「金田一少年の事件簿」「烈火の炎」「東京大学物語」「彼氏彼女の事情」あたりかな。ジョジョは第五部。

■アニメ

アニメで印象的なのは当然エヴァなんだけど、95年当時はまだちょっと盛り上がり切ってなかった印象。それよりも天地無用みたいなハーレムアニメみてた。「マクロス7」がめっちゃヒットしてて、特にCDが売れまくり、『LET’S FIRE!!』はオリコン初登場4位を獲得、1995年日本ゴールドディスク大賞アルバム・オブ・ザ・イヤーアニメ部門を受賞。翌年「攻殻機動隊」がビルボード1位になるのと、エヴァの最終回が重なってなんかスゲエアニメアツイ! みたいな感じキタ。なので96年のほうが盛り上がっていた。「ガンダムW」は主人公がテロリストという設定。これはのちにテロの時代が来ることを考えると、時代を反映していた(ちなみに97年に乱歩賞に応募された福井晴敏「川の深さは」の登場人物である増村保は、ガンダムWの主人公ヒイロ・ユイに似ている)。この年の「りりかSOS」と「レイアース」がどっちも鬱エンドというか……意外な展開を見せたのは偶然の一致か。りりかの主題歌「恋をするたびに傷つきやすく…」は小室プロデュースだった(時代だな)。

■その他

特撮は「ジェットマン」→トレンディドラマブームの影響で恋愛要素はいってた(あんま人気でなかったらしいが当時見てなかったな……)。
ラノベは「オーフェン」とかって意見しか聞けなかったんだけど、このころなに読んでたっけな……新本格が全盛期だったな。姑獲鳥の夏(1994年9月)魍魎の匣(1995年1月)狂骨の夢(1995年5月)というこの流れはマジですさまじかった。ノベルス最強時代だった……ずっと本読んでた。

■まとめ

エヴァンゲリオンの時代というふうに語られることが多い95年だけど、「ときメモ」「同級生2」などの美少女ゲーがアツかったという証言が多かったことが印象的だった。
地方の状況なんかもあるけど、エヴァってやっぱりじわじわと拡がっていったんだな(これはいろいろな文献で言われてる)。
よく思い出すとエヴァ以外にも重要なものはたくさんあったことを思い出せた。

ときメモとエヴァはオタク史における95年の超重要なポイントだなあ。美少女ゲームとセカイ系が、00年代に受け継がれ花開く。
発表のときに音楽分科会のほうから「マイナーのメジャー化」というキーワードが出たが、これは奇しくもオタク文化で起きていたことと重なる。

ところで、「1995年」を読んで思い浮かべたのが「やさしさをまとった殲滅の時代 」堀井憲一郎。この本はある意味「2000年」とも言うべき本なんだけど、両者のスタンスは逆で、前者が主観を排し、後者はわりと主観的な意見で時代を読んでいく。そこでオタク文化の代表として、ハルヒがとりあげられていることはいいとして、言説にすごいズレを感じて……うーん。セカイ系けしからんという話じゃなくて、ハルヒに注目するなら、コンテンツからプラットフォームへ移った時代ととらえるほうが一般的なんじゃないのかな(ハルヒの物語ではなくハルヒダンスのほうが重要ということです)。そうすると若者の世間の消失というのと逆の結論になるんだけども。

とかまあ、いろいろ気にしはじめるときりがないんですけどね。

とりあえず読書会は非常に盛況で、各分科会ともに面白い視点があって久しぶりに本を読む楽しさを感じた。
しかし、記憶ってのはほんとにあとから作られていくんだな、というのを実感した一日でもありました。参加者のみなさんスタッフのみなさんありがとうございました(時間間違えて遅刻してすんません……!)。
ではまた来年イベントでお会いしましょう。

あ、そういえば12/15(日)には佐藤大 (脚本家・音楽家)と速水健朗(編集者・ライター)さんによるこんなイベントがあります。

『ノーコン・キッド~ぼくらのゲーム史~』×『1995年』~僕らのゲームカルチャー史アナザーサイド~

ゲーム方面が気になる方はぜひ。

 

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Life感想戦「友だちの作り方」

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タイトルからして痛いわ……あかんわ……そんなリスナーも多かったと思います。
先月のLifeのテーマは新学期シーズンに向けて「友だちの作り方」でした。友達の作り方から話題はスクールカーストへ。その名の通り『スクールカースト』という著書を書いた鈴木翔さんが登場。あきらかにスクールカースト高めなイケてる名前です。「桐島に出てきたら確実にコイツはバスケ部とかのレギュラーだ!」という感じの名前ですが、実際にお会いすると「バスケ部にいるけどなんかコイツは毎月Quickjapan買ってそうだ!」という非常に文化系の匂いがうするクレバーな方でした。

孤独と不安のレッスン (だいわ文庫)で、友だち。 こういう話になると結論としては「友だちなんていらなくね? 孤独に耐えるのも必要」とかになるんだけど、ぼくはけっこうそっち派なんです(同じくそっち派は鴻上 尚史さんの「孤独と不安のレッスン」を読むといいと思います。すごくいい本です)。
だけど、そんな強さがありゃ苦労しねえよ! 楽しくねえじゃん! という意見も無論あります。人はひとりで生きるというのも事実ですが、一人では生きられないというのもまた事実。そういう世の中では、なにも考えずにへらへらと生きている人が一番強いわけですが、やっぱり文化系は自意識の高さがアダとなってそんなふうにできない人が多いと思います。
いまではヘラヘラしているぼくですが、かつては孤高設定に酔い、謎の自意識の暴走に悩まされ、女子と挨拶するだけで「こいつ俺に惚れてる!確実に!調査しよう!緻密に!」と、スーパーストーカーになり、告白ポエムのような勘違い小説を書き、銀色夏生詩集を朗読する最高の思春期でした。そして僕は途方に暮れました。

そんなぼくからみんなへのアドバイスは、ありません。無理。できひん。しいて言うなら自意識捨てましょう。人間関係なんて相性と出会う場で決まるので、回数を増やせばなんとかなる確率も増えます。最低一〇〇回くらいは試行してみましょう。それからです。ソープへ行ってください。
いや、それは冗談として、敢えて言うならこういうのって実は他人ではなく自分との戦いなんです。Lifeでも言いましたがぼくは三〇前後でいきなりなにを血迷ったか突然暗黒舞踏をやってみたり、ファイヤーダンスをやってみたり、ボクシングやってみたりと、まったくちがう世界を見てきました。それは自分の上空から自分を見ている「神様」がいて、そいつがなにかぼくの人生を操っているという疑念がぬぐえないからです。その「神様」はぼくの思考パターンを知り尽くしていて、「こいつは今度こうなる」とニヤニヤしているのです。ぼくは昔からこの「神様」を超憎んでいて、「おまえの思い通りにはさせん!」とばかりに思いも寄らないことをやってきました。だけどたぶんあいつにとってはそれさえも予定通りなんです。だからもっともっとなにか……いや、禅だ。そう禅。禅だな。作麼生!説破!
えーと……すいません、なんの話でしたっけ?

あ、友達か。友達……そうそう、いろいろな世界を見ていると話題にも事欠きません。単に自分の話をすればいいだけなのでとくに工夫もいりません。オススメです。たとえば話題がないときも「こないだSMクラブの講習会いってきたんです。鉄のフックをぶっ刺して人間吊るんだけど、そのやり方とか教えてもらったんですけど、やりたい人いますか?」とかって言えば盛り上がること間違いなしです。ついでにiPhoneとかでそのときの血まみれの写メとかを見せればバッチリです。歓声があがります。あがりました。

友達は多いととてもいいです。特にボードゲームをやるときは適正人数が五人とかだったりするし。人狼なんかは一〇人くらい必要なので、とにかく友達は絶対いたほうがいい。あと、友達が一〇〇〇人いたら一人に一〇〇円借りたら10万円だからすごいいいよ。毎月それをやればなんとか生きられるので誰か試してほしいよ。どっかに絶対いると思うんだよねそういうライフスタイルのやつ。

何の話だっけ……まあいいや、今回の反省をしよう。そろそろLifeに参加して一〇回も越える頃でしょうか。だんだん慣れてきて力は抜けてきたのですが、もうすこしいいバランスで会話に参加できるように訓練しないとなあ……と反省することも多い。忘れないようにメモっておこう。

・最初に話したいことを決めていると流れをぶった切ることになるので不自然になってしまう。会話の流れでうまく入るようにする。
・広がらない話題を断片的に思いつくことがあるんだけど、なるべく広がるようにつなげていく。
・考えていたら発言タイミングが流れている……ということが多いので、思考速度をあげよう。
・全体発言を整理してから自分の疑問を付け加える、というのを試してみよう。
・阿川佐和子流に、「聞く」という姿勢で、毎回ワンテーマの疑問を持っていこう。
・本編はタイトなので無駄な部分をつくっちゃいけない……と思って緊張するのだが、あえて外伝だと思ってみる。
・焦らずゆっくり、心の中で姜尚中をイメージする。

うむ。今思ったんだけど、こうして書いてみると、人の会話に興味持って、自分の領域とつなげて打ち返す、っていうのはコミュニケーションの超基本なんだよなあ。初対面の人と会話して面白いときってこういうのが上手くいってるときかも知れない。内容がおもしろいとかおもしろくない、ってのはもう相手との相性なんで気にしてもしょうがない。
でもおもしろくない人間なんていないんだよな。実際本当にそうなんだよ。おもしろくないと思っている人間ほどおもろい。おもしろくないのは、その人への掘り下げ方が足りない場合であることが多い。つまり聞く側の問題。最終的究極結論は愛です。相手を侮らず、愛をもって接していればなんとかなる。これはガチ。

まあ、それは理想論として、フツウに友達つくるなら……同じ趣味とかの話でなんとかなるので趣味を持てばいいんじゃないかな(ユルいけど真実)。ぼくは昔、本とゲームとマンガとアニメの話以外できませんでした。そういうもんです。そういうのに興味がない場合は……怖い話がオススメです! いや、別に怪談を書いたからというわけじゃないんですよ。怖い話というのはヤンキーもオタクもフツウの人もだいたい好きなので、みんなすごい聞きたがります。怪談を収集するのは楽しいうえにたまに実益にもなるのでこれは非常にいいです。地元の人たちも「おばけの話とかないですか?」というとけっこう笑って教えてくれるのでオススメ。くれぐれもお払いは欠かさずに。

そんなかんじのLifeでした。そういえば今回番組内でかけさせていただいた、でんぱ組の相沢梨紗さんの「空想タイムトラベループ」ですが、ここで購入できます。作詞は海猫沢です。

今月もスタッフ、出演者、リスナーのみなさま、朝までお疲れ様でした……マジで(´∀`)

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Life感想戦「”わくわくできる未来”を求めて」

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まいどです。
今回の番組はかなり広範囲にわたる話題が出てきて非常に刺激的でした。うーん、ボケ防止になるなあ……。
そんなわけでぼくの感想戦です。

・番組内で話したこと

最初のほうでコスメからサイボーグへの話題がでましたが、そこでぼくが紹介したのはこの本。

超人類へ!  バイオとサイボーグ技術がひらく衝撃の近未来社会『超人類へ! バイオとサイボーグ技術がひらく衝撃の近未来社会』
ラメズ・ナム (著), 西尾 香苗 (翻訳)

◎脳から脳へテレパシーのように思い(イメージ・音声・触感など)を伝える
◎記憶力を飛躍的にUPさせる
◎寿命を延ばすだけではなく、いつまでも若々しくいられる
◎肌の色をファッションのように一時的に変える
◎脳内シアター
性格・感情をつくり変える」「運動もせずに筋肉を増強する」「脳の記憶を外部に保管する」などなど、驚くべき先進事例・研究が次々とあげられる。

なんつー内容……ホリエモンなんかも好きだったはず。

こういうエンハンス系の話はかなり身近すぎて未来感があまりない。
ここ数ヶ月で読んだ未来本が二冊あって、

2100年の科学ライフ MITメディアラボ 魔法のイノベーション・パワー

「2100年の科学ライフ」ミチオ・カク (著), 斉藤 隆央 (翻訳)「MITメディアラボ 魔法のイノベーション・パワー 」フランク モス (著), Frank Moss (原著), 千葉 敏生 (翻訳) なのだけれども。
いまひとつわくわくしなかった。その理由っていうのは、むろんこっち側にあって、どうやらぼくは「未来」っていうのを「生活感無視で想像を超えたもん」だと思いこんでるらしい。我ながらこの想像力は古いと思う。
だって、もし過去にiPODとか見せられて、「すごく小さくて音楽が聴けるんだよ」っていわれても、だいたいの人は「??」ってかんじだったはずなんですよ。「はぁ?それでそんなに生活かわるか?」みたいな。でもプロダクトとして手に取れる形になってみると、超便利だった。
そう、まず「圧倒的に便利」という身体感覚が先に来きた。これはすごい。いや、ぜんぜんすごくない!すごくないんだけどすごい!オレのこれまでの未来感覚っていうのは、パックスパワーグローブとかに代表される、「なんかサイバーだけど不便なもの」だった気がする。

パックス・パワーグローブ
ところが最近の未来的なプロダクトってみんなけっこう直感的に便利なんだよね。うん。それがすごい。
人ってそんなにほしいものが明確じゃない。でもなにか漠然とほしいと思ってることは確かで、形をあたえられてやっとそれを再発見するというか。自分の欲望をだれかに形にしてもらわないと欲望できない(欲望とは他人の欲望である、じゃないけども)。

ヘンリー・フォードの言葉「何が欲しいかと顧客に尋ねていたら、『足が速い馬』と言われたはずだ」の強度はハンパねえな……と思ったです。

あとは、世界で最初の認定サイボーグ。ニール・ハービソンさんの話なんかをしました。この人です。

・番組でできなかった話「バイオパンク」

で、番組でできなかったわくわくした未来のはなしですが、最近ぼくがいちばんわくわくした未来関係の本はマーカス・ウォールセンの『バイオパンク』です。

これは「バイオパンク」という新しいムーブメントに関する本。
最初は、「遺伝子とコンピューターは似ている」というところから始まる。
コンピューターというのはプログラムされたコードの指示によって作動する。ならばコンピューター同様に遺伝子のコードを操作することで生命体への指示も人為的に可能になるはず!みたいな。
つまり、DNAをひとつのソフトと見なして、それをハッキングしようぜ!というわけです。
実際サーマルサイクラーやDNAシーケンサーが安くなってきて自宅でDIY生物学者増えてるよみたいな話から、さらにアマチュアの生物学者たちがなにしてるのか書かれている。
たとえば、DNAのレゴブロックのような「バイオブリックキット」を使って、遺伝子組み換えテクニックを競うiGEMっていう大会があって、そこで学生チームがDNAパーツを組み合わせて、まばたきする細胞とか、バナナの香りのする細菌、砒素を検知するバイオセンサーとかを作ったっていうんですな(ここらへんは「土蔵」でも書いたので詳しくはそっちを)。
将来は全世界のアマチュア生物学者たちがクラウドによって新型の病原菌の遺伝子配列の解読を行い、ワクチンを開発するとか。そういうことを目標にしている。
前のLife、「ゲームと社会設計」、(補足)でも出てきた話なんですけど、FoldITというタンパク質の構造解析をゲームにしたら10年説けなかったものを素人が10日くらいでといちゃうという、ああいうのにもリンクする話。

このバイオパンクの思想はいわゆるDIY精神に通じていて、ジョブスやゲイツがガレージでパソコンを作り上げたように、自宅のガレージでバイオ研究をして新しいイノベーションを可能にしようというわけ。
いろいろなことがかかれていて超アツい。
偶然なんですが、ちょうどこの本を編集したNHK出版の松島さんがスタジオにいらしていたので、番組終了後にこの本の話をしたんですが、「あの本は出すのが10年早すぎた」と言われているらしいです(笑)

八代先生にもちょっと話を聞いてみたんですが、やはりあそこに書いてある未来はまだ遠いようで。うむー、でもそのくらいのほうが未来っぽくていいよ。

・DIYの拡張

坂口くん新政府を見に行ってわくわくした、というのがうまく伝わらなかったんですが(オウムを引き合いに出しちゃったんで誤解されてしまったかも……)。あれはつまり、DIYも来るところまで来たな!という感じなんですよ。
テクノロジーが加速すればするほど人間が一人でやれることが増えてきた。その究極として国っていうのは面白い。
坂口くんの新政府ってたぶんDIYの思想の究極なんですよ。あれは組織じゃなくて、DIY的ななにかで、ドイトとかコメリとか、そういうホームセンターで集めたもので国を作ろうみたいなことだとぼくは思っていて、どれほど外から組織や集団に見えようと、おそらく彼はそれを認めないだろうし、実際その感覚っていうのはぼくにも共感できる。
基本的に、協調性ないしめんどくさいことが嫌いな人間は、集団なんて一番面倒なことはしたくない。だから必然的にひとりで勝手にやることを好む。その結果として、MY国家だったりするのは面白い。
かつては大企業やチームがなくては不可能だったことが、誰もが気軽に一人でできる。
これはすごい可能性だ。

この話って、そのまんま

  『MAKERS―21世紀の産業革命が始まる』

につながってくるんだけど(ちなみにこれもNHK出版の松島さんの担当した本、以前この記事で紹介したBORN TO RUNも松島さんなんだよな……)。でもぼくがこういうのやったら……続くかなあ……ていうかみんな、やれるのかな。どうなんだろ。こういうのって、せどりとかと同じで、暇人の怠け者で、だらだらやるのが好きな人には向いているかもしれません。

そういう時流を象徴しているのがこの本

 『月3万円ビジネス』かもしれない。読んでみたんですが、これってずっと前からあったようなスキマ産業のカタログっぽい。紹介されているものが、どれもあまり新しくはない。
だけど、それにエコなどの今風の思想をのっけることによって温故知新的な見せ方をしている。
実感としては月3万ならなんとかなるかなーという気にさせてくれます。

現実に、先日ぼくがとある島にいったときの話。
そこのおじいさんに島の空き家に住まないかと誘われたのですが、家賃を聞いて驚いた。
6部屋くらいある和風の平屋が月に1万円くらい。
年間だいたい12万です。
さすがに都会に住んでるのがばかばかしくなります(もちろんAmazonは使えるのでそれほど不便ではない)。
ここで月三万円ビジネスをやっていくというのはかなり現実的かもしれないなあ。などと思ったり。

・その他の未来

個人的な仕事がらみだと、中村航さんと中田永一さんが、芝浦工大の研究室とすすめている「物語作成支援システムの構築」に期待しています。
これは今月、試作品を見に行く予定です。

ということで、今回もスタッフおよび出演者みなさん、リスナーのみなさま、どうもありがとうございました!次回は年末の文化系大忘年会でお会いしましょう。

世界が認めたエスプレッソ

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