月別アーカイブ: 2012年3月

神林長平トリビュート文庫化

神林長平トリビュート

こないだ出た神林先生の新刊いま集合的無意識を、 を読んで思ったこと。
(すげえ……もう60歳なのに……中2病が治ってねえ……さすがだぜ超HEY様!)
かくありたいものです(オレも否応なしにそうなる)。
そんな神林先生をリスペクトしたトリビュートアルバムならぬ、トリビュート小説が文庫化されます。
SFというジャンルのなかでも、思弁的なやつ、(ニューウェーブとかスペキュレイティヴ・フィクションとか) が好みなのですが、なかでも神林作品の鬱屈したトーンは、鬱屈している自分には非常に刺さるものなのです。これからもがんばっていただきたいです。

目次
序文──敬意と挑戦…………神林 長平

狐と踊れ………………………桜坂 洋
七胴落とし……………………辻村 深月
完璧な涙………………………仁木 稔
死して咲く花、実のある夢……円城 塔
魂の駆動体……………………森 深紅
敵は海賊………………………虚淵 玄
我語りて世界あり………………元長 柾木
言葉使い師…………………海猫沢めろん
各編・巻末解説………………前島 賢

4/6日発売。ただいまAmazonにて予約受付中ですのでお早めに予約を!

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新連載「ディスクロニアの鳩時計」

今年の小説新連載第一弾は、哲学者、東浩紀氏率いる「株式会社ゲンロン」(4月より)会報誌「genron.etc」にて。タイトルは「ディスクロニアの鳩時計」です。内容はあえて説明しません。7年前に気合いで書いたデビュー作『左巻キ式ラストリゾート』はエログロとカオスの渦巻くギリギリの非実在青少年ポルノミステリ作品でした。その出自を忘れないためと単なる天の邪鬼精神で、このペンネームで生きていますが、ぶっちゃけ、その覚悟のかいもなく、オレのなかでは未だデビュー作を更新できていない忸怩たる思いがあるのです。だから今回はSFも純文学も呑み込み、原点に戻って更新するぜー。以上。破綻するか着地するかは神のみぞ知る。安全に危険な前衛ばかりの世界に飽きた奴だけが読めばいい。

思えばオレは東氏のメルマガ「波状言論」のころからの読者です。そして『左巻キ式ラストリゾート』の元になったエロゲ「ぷに☆ふご~」自体が、東氏のデータベース理論をもとにして作られた作品でもある。ゆえに、こうして今回、微力ながら協力できることは非常に緊張することでもあります。批評に影響されてはいけない、けれど批評に無知でもいけない、そんな自分を客観的に見る――そういう一般意志2.0的葛藤のなかでどのようにバランスが取れるのか。などということを考えつつ、実はなにも考えていないことがばれないように頑張りたいと思いますてへぺろ。

「ディスクロニアの鳩時計」は4月20日配布予定の会報「genron.etc」にて開始です。
詳しくは→http://contectures.jp/

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Life感想戦「理想の職場」

えー、さて、今回のlifeのテーマは「理想の職場」でした。

今回もいつも通りにダメ人間代表ということで出演させていただいたわけですが、あ、あまりに……みんなちゃんと働いていて神々しかったぜ……。目がつぶれるかとおもったぜ!
基本ああいう場にいられるということ自体、地頭良かったり、能力高かったりするので、そのなかでたまたま「運」パラメーターが高いだけのぼくのような人間がいられることは少ない。だからそっちの立場から考えてみた。

▼オレ自身の職歴

植木屋→ドカタ→工場労働→ホスト→チンピラ→(革命が起き)→デザイン仕事→(上京)フリーに→なんでも屋→文筆業

というように、前半ブルーカラー、後半ホワイトカラーで、「座って仕事をしたい!」「朝起きたくない!」「厭な人と会いたくない!」という謎の情熱だけで生きている――こうした、「そもそも職場にいきたくない」という前提で、なんとかはさめる話題を模索したのですがけっこう難しかった。

文筆業という今の仕事は完全に「理想の職場」なんだけども、これは宝くじに当たったようなものなので、人に勧められない。言えることは「なんとかして確率上げろ」くらいしかない。
人生前半のブルーカラー職場については、メンタルはキホンが東映ヤクザ映画世界で、職場というか土建屋は「組」なので社長の伝説が重要。忠誠度をあげるには褒美より、信長の野望でいえば魅力と武力が超重要だよ(まあ結局は金がなくなって滅びたけど。詳しくは『全滅脳フューチャー!!!』)。

サラリーマン時代のひどい働きぶりはこのエッセイにもちょっと書いた、

「明日8時に起床しなくてはならない、9時間は寝たい、ということは23時には就寝しなくてはならない、ということは22時には寝床に入ってオナニーをすましていなくてはならない、ということは20時にはフロとメシと洗濯を終えていなくてはならない……(以下略)これを一生続けなくてはならない! 死にたい! 腹痛→遅刻する→ますます死にたい!もうどうでもいい!」

と、このように、そもそも仕事がいやなわけじゃなくて、決められた職場にいくのが無理なので「毎朝9時に100m先の部屋にいって、椅子に座るのを一ヵ月遅刻せずにできたら10万もらえる」とかでもそもそも無理。やりたくない。

▼ちなみにぼくのかんがえた理想の職場

けいおん! 1 (初回限定生産) [Blu-ray] まず5人の美少女がいるんです(元けいおん部)でそれがみんなぼくのことをだいすきなんです、職種は工場でも道に穴を掘るでも電気工でもなんでもいい


 

AIR Blu-Ray Disc Box (Newパッケージ) 国崎往人の職業「旅人」→職場は路上

 

銀と金 文庫全8巻 完結セット (双葉文庫―名作シリーズ) 銀と金の銀さん→クククって笑って札束出してかっこいいことを言う。職場は金の臭いがするところ

 

すベてがFになる (講談社文庫) 森博嗣の「すべてがFになる」→パソコンで通信、顔なんて合わせなくていい。非人間的でいい。

 

ゾーン — 相場心理学入門 そもそも職場とかいらないので金だけ欲しい→デイトレで全財産なくなりました

 

ロッカク(1) (電撃ジャパンコミックス) (電撃ジャパンコミックス ミ 1-1) 電撃コミックJAPAN連載の「ロッカク」工作機械をつくる技能を競う漫画→ブルーカラー+懐かしのプラモ漫画的なアツさの職場「ケガキもせずにヤスリがけはじめるなんて……粗すぎるぜ町工場野郎!」「なにいっ!」とか、謎なことになっているが、溶接とかの仕事してたときに達人の先輩がいたらオレもこうなってた。「こ、これが……アーク溶接だというのか!? 継ぎ目が……まるで見えねえ!」とか。

 

▼現在は

神林長平トリビュート自由でいたい→職場なんてないのが理想→いまは理想。なのですが! しかしなぜか、仕事場が欲しいとぼやいている自分がいて、ファミレスや喫茶店にパソコンもっていって原稿かいたりしているわけです。で、ずっとまえに同業者7人くらい集って熱海で合宿したらわりと良かった。朝ミーティングして目標たてて、それぞれ好きな部屋で仕事して、昼あつまってメシくってまた進捗状況をチェック、夜はまとめ。自由時間。かなりはかどりました。そこで100枚くらいの短編がかけた(この短編が収録されているのが『神林長平トリビュート』)。

ということで、まあ、ことほどさように、良い職場というのは仕事を捗らせるわけです。

▼結論として

重要なのは3つの要素だと思うんです。
・目的と人間と場所。
これがかっちりはまれば最高だなと。でもだいたい無理なので、津田さんがおっしゃったように二つくらいで満足しとくべき。さらに、この三つは、時間によって変化していくものです。だからその変化に対応できるサステナブルな土台が必要。
……結局土台がグズグズの人間はだめなのか!?orz

▼現状維持、成長しないという生き方

・スキルアップなんてしたくない
・目標は現状維持
・べつになにひとつ上がらなくて良いから、死なない額だけ保証してくれればいい(10万くらい)

が可能な職場はありえるだろうか――という話をしたときに「現状維持こそ難しい、むしろそれができるのは優秀」という話が出た。

ぼくは20代のころ、えらくなって責任あるより一生楽な平社員でいいと思ってた。家でアニメと漫画とゲームやってオナニーして寝てれば人生最高だと思ってました、というか今も思ってます。
でもその発想で40くらいになったら普通の人はさすがに耐えられないと思う。

ぼくのような米を炊いたり売ったりして、しかも退社時に社長にもらった「挨拶ができる人間になる本」とかを帰りに古本屋で売り飛ばして、しかもなにひとつ感謝してないというひどすぎるヤツは自業自得なので酷い目にあって思い知ればいい! と思うのだけど、もうちょいマシな人にはそこからでもおくれを取り戻せるようなセーフィネットがあればいいなと思う。
家具で有名なIKEAってありますよね、あの会社の人事は公募制になっているんですが、公募制っていうのはいいと思う。何歳になっても気づいたら自分でキャリアを取り戻せるという希望がある……が、実際に公募制というのは、そもそもポストがあかないとずっと非正規雇用のままという現実もあるらしいのだが……。

そこで、未来にこういう職場はどうか

・楽な仕事をいくつかかけもちでやって生きていける
・そして、そのライフスタイルは推奨されている(社会的に認められている)
・アニメの制作委員会みたいに、一人をいくつかの企業でかかえる→ダメ人間でも使える部分があるはず。だとしたら機会とマッチング回数を増やすべき。

・とことん使えない人間がいたとしたら最終手段→毎日数時間、脳みそを水槽に入れて、計算機がわりに提供する。ていうかマトリックスってあの映画おかしい。機械と話しあって「9時5時で脳貸してやるから働かなくていいようにしろよゴルァ!」って言えばたぶん理想郷になってた。戦争する意味がわからない。寝返ったサイファーさんが真の救世主。

▼リクエスト曲

が、流れなかったので勝手にここで流す。CLANNADの主題歌です。
知らない人のために説明すると、CLANNADというのは大江健三郎や村上春樹を超える現代の超文学者である麻枝准(日本で数少ない、オレが尊敬してやまない文学者)という人が家族の恢復を描いた奇跡の物語です。このなかで、高校を卒業したあとに主人公の岡崎朋也とヒロインの同棲が描かれるわけですが、そのとき主人公は自立するために作業服をきた電気工になって、町中の電柱にのぼって電球をかえるという仕事につくんですよ。ぼくは当時それをみて、作業服をきてアルゴン溶接とかしていた自分を思い出して号泣しました。朋也の職場では芳野さんという元バンドマンの尾崎豊みたいな熱い先輩がいるんですが、茶髪をポニーテールにして現場でおっさんたちに「夢と自由」について暗い目でぼそぼそ語っていた自分を見ているようで、そこにもまた涙目でした。きいてください。CLANNAD AFTER STORY OP主題歌 『時を刻む唄』。

[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=E3wWC6Cfikg[/youtube]
ということで、いつもながら出演者のみなさま、TBSスタッフのみなさん、まことにありがとうございました(・∀・)

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鏡リュウジさんのメルマガにて

夜間飛行

幼少よりワタクシ、謎と神秘のミステリーマガジン『ムー』の愛読者でした。
そのムーに10代のころから文章を書いていた、占星術研究家の鏡リュウジさんが、メルマガサイト「夜間飛行」で発行している「プラネタリー夜話 vol.16」。
このメルマガに、私、ゲストとして登場しています。ゲストのホロスコープと樹木図から、心理分析を試みるという企画です。

私が書いた樹木図は、曲がりくねっていて穴があいていてそのなかに鳩が住んでいて、白骨が転がっていて、地中には蛇が住んでいて、背景の街は十字架と炎に包まれているというものでした。
病んでるのかおい……orz
と思ってたら意外や意外。
果たしてどんな結果が出たのか、メルマガでお楽しみを。

ちなみに鏡リュウジさんは以前、lifeにもゲストでいらしてます。この回、個人的には大好きなんですよ。自由、偶然、面倒、という私の3大テーマに関係することです。

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