月別アーカイブ: 2012年12月

今年最後のご挨拶

そろそろ今年のまとめに入る時期がやってまいりました。
今年はみなさんどんな一年だったのでしょうか?
ぼくは、そろそろへらへらだらだらと遊んでるのにも飽きてきたので、ゲーム感覚で仕事を楽しんでみようかなあと思い、小手調べに、「よし、今年は締め切り完全死守してみるか!」と決めました。
結果、なんとか達成しました。俺すげええ!!俺超えらい!俺クソ最高!俺無限かこいい!俺激烈エクセレント!抱いて!
考えてみるとデザインの仕事をやっていたときは必ず納期3日前には終わらせていたので、それと同じ感覚でやれば良いだけの話だった!
でもさ……やっぱりこう、締め切りやぶって、原稿用紙をまるめて、頭をかきむしらないと作家じゃないよね! みたいな風潮あるじゃないっすか! そういうのってなんかいいじゃないっすか! ヒロポンうちたいじゃないっすか! 酒に溺れて女をいてこまして心中して世間から罵られたいじゃないっすか! ロックンロールじゃないっすか錆びついた弾丸で明日を打ち抜きたいじゃないっすか! あー……でも、なんか俺面倒くさいこと嫌いだから別にいいわ。
まあでも、ふだんは素行が悪いので、たまにはこういうギャップを見せといたほうがいいのかなあ……(いったい誰に語りかけているのかわからない!)。
とにかく、出来て当たり前のことなのですが、こういう小さな達成感というのは楽しいものです。
しかし、短くても毎月来る締め切りはきつい。毎月定期的になにかをするということを、もうかれこれ10年近くさぼって遊んでいたので、このリズムを取り戻すのに時間がかかる! 朝起きて夜寝る生活なんてしたのは10年ぶりくらいだった……。
そんなぼくの来年の目標は、小説の原稿をいっぱい描くことです(密林から来たぼくは10以上の数字が数えられません)。
今年は一冊も本が出なかったので来年は2冊くらいは出したいところです。すでに来年決まっている仕事もありますが、それは新年のご挨拶のときにでもまた。

みなさま、ひとまず明日は最後にこの番組でお会いしましょう。ではでは!

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文化系トークラジオLifeのやり方予約開始!

ついに出る! 文化系トークラジオLifeの二冊目の本が……。
今年は非常にお世話になりました。世間の流れに疎いぼくにとって、Lifeは外界を知るための窓のような役割のラジオ番組です。
一冊目の本を読んでいる時には、まさか二冊目に自分が参加するとは思わなかった……ということで、ぼくが出た回もちょっとだけ収録されています。動員の回なんで……めっちゃひとことだけなんだけどね(笑)

発売に合わせてみなさんのトークイベントもあります。

《第227回新宿セミナー@Kinokuniya》 『文化系トークラジオLifeのやり方』(TBSサービス)刊行記念トークイベント ”僕たちの好きなLife” 出演:鈴木謙介 長谷川裕 津田大介 速水健朗 斎藤哲也and more (2013年1月27日)

日  時|2013年1月27日(日)19:00開演(18:30開場)
会  場|新宿・紀伊國屋ホール(紀伊國屋書店新宿本店4階)
料  金|1,500円(全席指定・税込)
前売取扱|キノチケットカウンター(紀伊國屋書店新宿本店5階10:00~18:30)
電話予約|紀伊國屋ホール 03-3354-0141(受付時間10:00~18:30)
《12月17日(月)より、チケット発売・電話予約受付開始》
※10歳未満のお子様はご入場いただけません。
主  催|紀伊國屋書店
協  力|TBSサービス、TBSラジオ

詳しくはこちらに!ぼくもぜひ見に行きたいと思っています!
そして、今週末はついに今年最後の放送です。2012年をふりかえりつつみなさんもぜひ聞いてみてください。今年は……うーんなにがあったかな……さっぱり思い出せないけど、ぼくも考えてみます。

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土蔵第十一回「ケータイ・ネット依存症」

青春と読書

考えてみると「青春と読書」ってすごいいい書名だなー。
ということで、連載エッセイ「土蔵」もついに残すところ、あと一回 となりました。
今回は「ケータイ・ネット依存症」ということで、Cakesで掲載されたエッセイ「ケータイを捨てるべき、3つの理由」&「続・ケータイを捨てるべき3つの理由」を踏まえて、現在どうなっているのか、などについて書いてます。

『青春と読書』 は毎月20日発売。定価:90円、お近くの書店のカウンターなどでお求め下さい。


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Life感想戦「”わくわくできる未来”を求めて」

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まいどです。
今回の番組はかなり広範囲にわたる話題が出てきて非常に刺激的でした。うーん、ボケ防止になるなあ……。
そんなわけでぼくの感想戦です。

・番組内で話したこと

最初のほうでコスメからサイボーグへの話題がでましたが、そこでぼくが紹介したのはこの本。

超人類へ!  バイオとサイボーグ技術がひらく衝撃の近未来社会『超人類へ! バイオとサイボーグ技術がひらく衝撃の近未来社会』
ラメズ・ナム (著), 西尾 香苗 (翻訳)

◎脳から脳へテレパシーのように思い(イメージ・音声・触感など)を伝える
◎記憶力を飛躍的にUPさせる
◎寿命を延ばすだけではなく、いつまでも若々しくいられる
◎肌の色をファッションのように一時的に変える
◎脳内シアター
性格・感情をつくり変える」「運動もせずに筋肉を増強する」「脳の記憶を外部に保管する」などなど、驚くべき先進事例・研究が次々とあげられる。

なんつー内容……ホリエモンなんかも好きだったはず。

こういうエンハンス系の話はかなり身近すぎて未来感があまりない。
ここ数ヶ月で読んだ未来本が二冊あって、

2100年の科学ライフ MITメディアラボ 魔法のイノベーション・パワー

「2100年の科学ライフ」ミチオ・カク (著), 斉藤 隆央 (翻訳)「MITメディアラボ 魔法のイノベーション・パワー 」フランク モス (著), Frank Moss (原著), 千葉 敏生 (翻訳) なのだけれども。
いまひとつわくわくしなかった。その理由っていうのは、むろんこっち側にあって、どうやらぼくは「未来」っていうのを「生活感無視で想像を超えたもん」だと思いこんでるらしい。我ながらこの想像力は古いと思う。
だって、もし過去にiPODとか見せられて、「すごく小さくて音楽が聴けるんだよ」っていわれても、だいたいの人は「??」ってかんじだったはずなんですよ。「はぁ?それでそんなに生活かわるか?」みたいな。でもプロダクトとして手に取れる形になってみると、超便利だった。
そう、まず「圧倒的に便利」という身体感覚が先に来きた。これはすごい。いや、ぜんぜんすごくない!すごくないんだけどすごい!オレのこれまでの未来感覚っていうのは、パックスパワーグローブとかに代表される、「なんかサイバーだけど不便なもの」だった気がする。

パックス・パワーグローブ
ところが最近の未来的なプロダクトってみんなけっこう直感的に便利なんだよね。うん。それがすごい。
人ってそんなにほしいものが明確じゃない。でもなにか漠然とほしいと思ってることは確かで、形をあたえられてやっとそれを再発見するというか。自分の欲望をだれかに形にしてもらわないと欲望できない(欲望とは他人の欲望である、じゃないけども)。

ヘンリー・フォードの言葉「何が欲しいかと顧客に尋ねていたら、『足が速い馬』と言われたはずだ」の強度はハンパねえな……と思ったです。

あとは、世界で最初の認定サイボーグ。ニール・ハービソンさんの話なんかをしました。この人です。

・番組でできなかった話「バイオパンク」

で、番組でできなかったわくわくした未来のはなしですが、最近ぼくがいちばんわくわくした未来関係の本はマーカス・ウォールセンの『バイオパンク』です。

これは「バイオパンク」という新しいムーブメントに関する本。
最初は、「遺伝子とコンピューターは似ている」というところから始まる。
コンピューターというのはプログラムされたコードの指示によって作動する。ならばコンピューター同様に遺伝子のコードを操作することで生命体への指示も人為的に可能になるはず!みたいな。
つまり、DNAをひとつのソフトと見なして、それをハッキングしようぜ!というわけです。
実際サーマルサイクラーやDNAシーケンサーが安くなってきて自宅でDIY生物学者増えてるよみたいな話から、さらにアマチュアの生物学者たちがなにしてるのか書かれている。
たとえば、DNAのレゴブロックのような「バイオブリックキット」を使って、遺伝子組み換えテクニックを競うiGEMっていう大会があって、そこで学生チームがDNAパーツを組み合わせて、まばたきする細胞とか、バナナの香りのする細菌、砒素を検知するバイオセンサーとかを作ったっていうんですな(ここらへんは「土蔵」でも書いたので詳しくはそっちを)。
将来は全世界のアマチュア生物学者たちがクラウドによって新型の病原菌の遺伝子配列の解読を行い、ワクチンを開発するとか。そういうことを目標にしている。
前のLife、「ゲームと社会設計」、(補足)でも出てきた話なんですけど、FoldITというタンパク質の構造解析をゲームにしたら10年説けなかったものを素人が10日くらいでといちゃうという、ああいうのにもリンクする話。

このバイオパンクの思想はいわゆるDIY精神に通じていて、ジョブスやゲイツがガレージでパソコンを作り上げたように、自宅のガレージでバイオ研究をして新しいイノベーションを可能にしようというわけ。
いろいろなことがかかれていて超アツい。
偶然なんですが、ちょうどこの本を編集したNHK出版の松島さんがスタジオにいらしていたので、番組終了後にこの本の話をしたんですが、「あの本は出すのが10年早すぎた」と言われているらしいです(笑)

八代先生にもちょっと話を聞いてみたんですが、やはりあそこに書いてある未来はまだ遠いようで。うむー、でもそのくらいのほうが未来っぽくていいよ。

・DIYの拡張

坂口くんの新政府を見に行ってわくわくした、というのがうまく伝わらなかったんですが(オウムを引き合いに出しちゃったんで誤解されてしまったかも……)。あれはつまり、DIYも来るところまで来たな!という感じなんですよ。
テクノロジーが加速すればするほど人間が一人でやれることが増えてきた。その究極として国っていうのは面白い。
坂口くんの新政府ってたぶんDIYの思想の究極なんですよ。あれは組織じゃなくて、DIY的ななにかで、ドイトとかコメリとか、そういうホームセンターで集めたもので国を作ろうみたいなことだとぼくは思っていて、どれほど外から組織や集団に見えようと、おそらく彼はそれを認めないだろうし、実際その感覚っていうのはぼくにも共感できる。
基本的に、協調性ないしめんどくさいことが嫌いな人間は、集団なんて一番面倒なことはしたくない。だから必然的にひとりで勝手にやることを好む。その結果として、MY国家だったりするのは面白い。
かつては大企業やチームがなくては不可能だったことが、誰もが気軽に一人でできる。
これはすごい可能性だ。

この話って、そのまんま

『MAKERS―21世紀の産業革命が始まる』

につながってくるんだけど(ちなみにこれもNHK出版の松島さんの担当した本、以前この記事で紹介したBORN TO RUNも松島さんなんだよな……)。でもぼくがこういうのやったら……続くかなあ……ていうかみんな、やれるのかな。どうなんだろ。こういうのって、せどりとかと同じで、暇人の怠け者で、だらだらやるのが好きな人には向いているかもしれません。

そういう時流を象徴しているのがこの本

月3万円ビジネス』かもしれない。読んでみたんですが、これってずっと前からあったようなスキマ産業のカタログっぽい。紹介されているものが、どれもあまり新しくはない。
だけど、それにエコなどの今風の思想をのっけることによって温故知新的な見せ方をしている。
実感としては月3万ならなんとかなるかなーという気にさせてくれます。

現実に、先日ぼくがとある島にいったときの話。
そこのおじいさんに島の空き家に住まないかと誘われたのですが、家賃を聞いて驚いた。
6部屋くらいある和風の平屋が月に1万円くらい。
年間だいたい12万です。
さすがに都会に住んでるのがばかばかしくなります(もちろんAmazonは使えるのでそれほど不便ではない)。
ここで月三万円ビジネスをやっていくというのはかなり現実的かもしれないなあ。などと思ったり。

・その他の未来

個人的な仕事がらみだと、中村航さんと中田永一さんが、芝浦工大の研究室とすすめている「物語作成支援システムの構築」に期待しています。
これは今月、試作品を見に行く予定です。

ということで、今回もスタッフおよび出演者みなさん、リスナーのみなさま、どうもありがとうございました!次回は年末の文化系大忘年会でお会いしましょう。

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