月別アーカイブ: 2013年7月

「読者工学論」第四回

物語は「型」をつかって作れるかも知れない……
だが、「面白さ」はどこからやってくるのか?

その謎は「読者」を考えなければ解けない。

海猫沢めろん×新城カズマ presents
「読者工学論 物語を書く前に考える6つのこと」
第4回(全6回)ゲスト:鏡リュウジ

クーラーこそ現代の神。クーラー信者の海猫沢です(クーラシェイカー好きでした)。
さて、二ヵ月ぶりの読者工学論。後半戦は恐るべき大物ゲストの連続です……正直緊張してます。
今回は占星術研究家の鏡リュウジさんを招いて、「読者考古学」ともいうべきテーマでお話しをしていこうと思います。

ゲスト:鏡リュウジ
1968年、京都生まれ。心理占星術研究家・翻訳家。国際基督教大学卒業、同大学院修士課程修了(比較文化)。英国占星術協会、英国職業占星術協会会員。日本トランスパーソナル学会理。平安女学院大学客員教授。京都文教大学客員教授。

なぜ占星術なのか?
物語や読者と関係があるのか?
あります。
ぼくは占星術というものは、相談者が自分の物語を取りもどすためのツールだと考えています(このあたりは第一回目で新城さんがRPGと小説の違いについて分析したことと似ています)。ツールを使って占うと、オーダーメイドの物語が発生し、占星術師が語り手となり相談者が読者になる。そして、読者が物語を内面化する行為によって、ひとつの変化が起きる。それが不幸な運命だろうが幸福な運命だろうが、運命と一体化するのです。

運命とひとつになるというのは、良くも悪くも自分の人生を生きるということであり、それは非常に充実したものであるはずです。
なぜなら、世の中で一番苦しいことは、自分が、他人の物語のコマにしかすぎないとおもってしまうことだからです。
しかし、ここでひとつ問題があります。

多くの人は占いの結果を信じることができないのです。

信じるとはどういうことか? これは本人がコントロールできることではありません。なぜなら信じるという行為は意志の力によってはなされないからです。信じようとする行為は、信じていないからこそ行われるのです。
信じる力というのは、要するに無意識の力なのではないか。

二回目の脳科学の酒井先生のときもぼくは無意識にこだわっていましたが、ぼくのいう無意識は超越的なものというよりも、「複雑だが理解可能なシステム」というイメージです。昔からいろんなひとがそれをうまく説明しようとして失敗してきたのです……たぶん、無意識についてすごく考えたのはフロイトの弟子のC.G.ユングでしょう。

心理学のなかではオカルトとして扱われているユングですが、彼の哲学は非常に独創的で奥深いものです。鏡さんはユングにも詳いので、無意識と物語の関わりについてもぜひお聞きしたいところ。

あとは、トランスパーソナル心理学とは? オカルトの物語はなぜ再生産されつづけるのか? オカルト読者の好みの偏り傾向とは? なぜ女性は占星術を好むのか? 非合理だけど感性に響くものについて。聖闘士聖矢はかなりすごいと思う……などなど、今回も濃厚に物語と読者について考えていきます。

夏なので怪談コーナーなども設けたいところです! ちなみに一応四回目ですが、毎回まったく違うことをしているので、初めて参加してもまったく問題ないです。最初にこれまでのあらすじも説明します。
以下、詳細など。

 日時 2013/07/27 (土) 18:00 - 20:00
会場 ゲンロンカフェ
チケット
前売分 1drink付 ※当日、友の会会員証/学生証提示で500円キャッシュバック ¥2,500
前売分・5/19決済完 1drink付 ※当日、友の会会員証/学生証提示で500円キャッシュバック 満席

販売期限: 2013/07/27 13:00:00

※コンビニ / ATM でのお支払いは、2013/07/26 で締め切られます。

会場住所
東京都西五反田1-11-9 司ビル6F 日本
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常見陽平の愛と怒りのキャリア・プロレスリング

昨日の島田さんのイベントにおこし頂いたみなさま、気温が高い中、濃い顔とおつきあいいだき誠にありがとうございました。
さっそくですが、来週もイベントが二本あります。まずは明後日の予定です。
文化系トークラジオLifeでよくご一緒させていただいている常見さんの番組、

「常見陽平の愛と怒りのキャリア・プロレスリング」

7月22日(月)19:00~20:30

にゲストとしてお邪魔します。

この番組は、毎月第4月曜の夜19時から配信する90分番組で常見さんが、この方!と思われる方をゲストにお招びしてじっくりお話をお聞きするというトーク番組です。

常見さんは非常にアグレッシヴな方で、もはや月刊常見と言っても過言ではない生産量を誇っています。見習いたい……マジで。そのサービス精神はハンパなく、以前のイベント出演のときに自分であおりPVを作成されていました……完成度が……

[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=ElEt0phODNY[/youtube]

※動画はこのイベントのものではありませんw

すごい。
絶対童貞イケダオソト。
やだかっこいい……。
この人のインパクトが強すぎてもうなにがなんだか……。

とにかくイケダオソトの絶対童貞度を計測してきたいと思います。
メンズおよびガールからマダムまで、ぜひみなさまでご覧下さい。もう一本のイベント「読者工学論」第四回についてはまた明日!

★常見陽平サイト→「試みの水平線」(http://blog.livedoor.jp/yoheitsunemi/)

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島田雅彦×海猫沢めろん新旧イケメン対決!

島田雅彦芥川賞落選作全集 上 (河出文庫)島田雅彦芥川賞落選作全集 下 (河出文庫)

カーテンを閉めきって部屋を真っ暗にし、冷凍庫のようになるまでエアコンを暴走させつづけている海猫沢です。長袖です。
さて、先月発売され、ぼくが解説を担当させていただいた『島田雅彦芥川賞落選作全集』 (上)(下)の発売を記念してトークイベントが行われます。
その名も、
島田雅彦×海猫沢めろん『島田雅彦芥川賞落選作全集』出版記念トークショー 新旧イケメン対決!
です。

――さーて、ついに来てしまいました! 文系男子たちから「ケッ……!」と思われ、文系女子からは「イケメンとか興味ない」と反感を喰らうパターンです! 大丈夫なんでしょうかめろんさん!?
め あははは逆差別ってやつですかぁ~? ひゃははあは! 整形整形、こんなの整形ですからね! 顔なんてお金かければ整いますよ!
――おっと……ますます火に油を注ぐ発言だ! だいぶテンパッてますね。
め 正直言うとね……イケメンと言われるたびに自分への罪悪感でリストカットしたくなるんですよ……。ハァハァ……(過呼吸)。
――でたー! こじらせ男子アピールーー! かーらーのー!
め まあうそですけどね。なにも考えてません!
――天然を装ったクロスアームブロックなみに露骨なガード! あきらかに作為が見えるぞー!
め とにかく女子がいっぱい来てくれるといいですね。生きたコウモリを食べます!
――生きたコウモリと豚の血を浴びるめろん先生にご期待ください。

まあそれはそうと、現在の島田さんといえば遊び馴れたオトナの男というイメージですが、初期作品を読んでみると驚くほど非モテマインドなことがわかります。やっぱり小説を書くような男というのはどんだけ顔が整っていようが、表面的にニコニコしていようが、実際はネクラでひねくれていて面倒くさい自意識を抱えているものですよ。
要するに何がいいたいかというと、セレブなオレ達がモテモテになれる方法を教えてやるからモテたい男はこのイベントに来いってことですよ。
あと、仔猫のように傷ついた女性たちの心を癒やすラグジュアリーでスピリチュアルなトークを繰り広げるのでガールからマダムまでこぞってお越し下さい。お待ちしております。

( ゚Д゚)y─┛~~スパー

 

『島田雅彦芥川賞落選作全集』出版記念トークショー 新旧イケメン対決!

デビューからわずか4年で芥川賞に6回ノミネートされ、6回落選した現・芥川賞選考委員、島田雅彦さんが、前代未聞の初期傑作集を刊行されました。
タイトルは、なんと『島田雅彦芥川賞落選作全集』!
大学在学中に発表された鮮烈なデビュー作「優しいサヨクのための嬉遊曲」から「未確認尾行物体」までの6作品、いわば華麗なる落選の軌跡が上下巻でたのしめる本作刊行を記念して、B&Bでトークショーを開催します!

対談のお相手は、上巻で解説を務められた作家の海猫沢めろんさん。
30年前の作品たちを75年生まれの新世代作家・海猫沢めろんさんがどのように読んだのか? いま改めて読む「落選作」の面白さに切り込みます!

作家生活30年を振り返り、いま島田雅彦は何を思うのか、この先をどう見つめているのか…。
新旧作家お二人が縦横無尽に語り尽くす貴重な2時間、ぜひご堪能ください。

日時 20:00~22:00 (19:30開場)
場所 本屋B&B
世田谷区北沢2-12-4 第2マツヤビル2F
入場料 1500yen + 1 drink order

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よんとも終了

「読んでいいとも!ガイブンの輪 第27回」ご来場ありがとうございました。

非常に勉強になりつつもネタももらい、今後の活動への原動力になった気がします。
ガイブンリテラシーが低いぼくですが、話しているうちに、案外ガイブンを読んでることに気づいた……。そういえば、以前、ユリイカの海外文学特集で翻訳小説とふたりのハウザーというエッセイを書いてました。

ちなみにぼくのガイブンの体験というのは、

・10代→ゲームブックから入ったてファンタジー。火吹き山の魔法使いとかウルティマ。あと好きだったのはアーク島年代記(誰もしらねえ!)。

火吹山の魔法使い ファイティング・ファンタジー (現代教養文庫)

・20代→新本格とSFばっかり読んでたので海外少なめ。一番好きなのは悪童日記かな。海外ミステリ・SFばらばらと。
悪童日記 (ハヤカワepi文庫)

・最近面白かったガイブン
言い忘れてたんだけどケリー・リンクは超いい。文庫で買い直すくらいいい。なんとなく思いつく限りだと、アサイラム・ピース、ペトロス叔父とゴールドバッハの予想、第六ポンプ、20世紀の幽霊たち、新訳地下室の手記。
スペシャリストの帽子 (ハヤカワ文庫FT) マジック・フォー・ビギナーズ (ハヤカワepi文庫) アサイラム・ピース ペトロス伯父と「ゴールドバッハの予想」 (ハヤカワ・ノヴェルズ)
第六ポンプ (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ) 20世紀の幽霊たち (小学館文庫) 新訳 地下室の記録

で、今回のテーマはイヤミスならぬイヤガイブンだったのです。

厭な物語 (文春文庫)ぼくが好きな安っぽくてバカっぽい小説というのは翻訳ではなかなかなくて、わりとシリアスなセレクトになったような気がします。
以下、セレクトした本。

町でいちばんの美女 (新潮文庫) 死んでいる (白水uブックス―海外小説の誘惑)血みどろ臓物ハイスクール

ブエノスアイレス食堂 (エクス・リブリス) 香水―ある人殺しの物語 (文春文庫)

『町で一番の美女』 、『死んでいる』、『臓物血みどろハイスクール』、『ブエノスアイレス食堂 』の五冊。対する豊崎さんのセレクトは、

贖罪〈上〉 (新潮文庫) 贖罪 下巻 (2) (新潮文庫 マ 28-4)

火葬人 (東欧の想像力) 終わりの感覚 (新潮クレスト・ブックス) ティモレオン―センチメンタル・ジャーニー (中公文庫)

『贖罪』上下、『火葬人』、『終りの感覚』、『ティモレオン』の五冊。これがですね……鬱すぎる!ぜんぶ鬱……。だけどオススメされないと読まなかったであろう本なので、読めて良かったですね、マキューアンは初期作品の病んだかんじが好きで、最近のなんか巨匠っぽい作品は敬遠してたんだけど読むとやっぱりすごいわ……このパワー。そしていちばん鬱になったのは『終りの感覚』の後半……これはつらい。

・厭なガイブンで紹介し忘れた本

完全に忘れてましたが、『ジャクソンヴィルの闇』を紹介したかった…….あと小説じゃないけど世界の奇オナニー死を集めた『デスパフォーマンス』は最高。他にも『異形の愛』とかちょっとしか話に出なかったけど傑作なんでぜひ(毎回読むと内容を完全に忘れてしまう俺……)。

ジャクソンヴィルの闇 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 213-4))デス・パフォーマンス―倒錯と死のアモク・ジャーナル 異形の愛

以上、非常に楽しかったです。
なお、次回ゲストは『ここは退屈迎えに来て』の山内マリコさんです。どうぞよろしく!

うーん、もっと時間かけてちゃんとガイブン読みたいなあ……。

PS 漫画とガイブンに詳しいひと! 漫画「百鬼夜行抄」のなかでどうもM・R・ジェイムズの短編にインスパイアされたものがあるそうなんですが、どの作品か知っているひといたらツイッターとかメールで教えて下さい。ずっと気になってる……。

M・R・ジェイムズ怪談全集〈1〉 (創元推理文庫)

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